Feb 12, 2010
白髪染めと白髪隠しファンデーション
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妻夫木聡、蒼井優、渡辺いっけいらが出演する野田秀樹の新作公演、NODA・MAP『南へ』が2月10日(木)に東京芸術劇場 中ホールで開幕。舞台初日前日の9日には、同劇場で公開舞台稽古が行われた。昨年の『ザ・キャラクター』『表に出ろいっ!』に続く本作は、“信じること” を掲げた野田秀樹3部作の掉尾を飾る作品だ。
舞台『南へ』の写真
富士山の隣にある無事山の火山観測所に、南のり平(妻夫木)と名乗る正体不明の観測所員が赴任してくる。そこには先ほど火口に飛び込もうとして押さえられた虚言癖のあまね(蒼井)や所長(渡辺)らがいた。観測所は日本有数の火山の火口付近にあるというのにデータ解析もろくにしていない様子。日和見主義の所員たちは自分の在任期間は平穏無事であればいいと願い、火山見学ツアーで儲けている旅館の3姉妹(高田聖子&太田緑ロランス&玉井夕海)やその観光客の相手をしている。そんな無事山が群発地震に見舞われ、噴火も間近と思われるとマスコミが集まりだす。マスコミはマスコミで真実よりもワイドショー的に面白いネタを探りはじめて……。
舞台は、宝永の大噴火があった300年前と現代を交錯させながら、日本とは何か、日本人とは何かについて強烈に考えさせる。それは人命よりも偉い人の訪問や地元活性化が優先されたり、危機管理のなさだったり、尊い人の名の元に起こる愚行だったり、事実を都合の良いほうに捻じ曲げたり、喉元過ぎれば熱さを忘れる国民性だったり……と、今も昔も変わらないものばかりだ。一見、登場人物たちのコミカルなやりとりのなかに隠され、見過ごしていたものが、芝居の後半になるとマグマのように噴出し、取り返しがつかない状態になる。現状維持に満足で疑問を持たない今の日本人に野田が投げかける問題はあまりに多い。
蒼井は自分の正体がバレないように嘘をつき、他人の記憶を食い続けるあまね役を好演。周りの人間が嘘だとわかっていても思わず話を聞いてしまう魅力的な女性にあまねを仕立て、存在感を発揮した。一方、妻夫木は自分の出自や存在を証明できない難役で、あまねと出会うことで徐々に自分自身を知ることとなる。心に大きな闇を抱えた南のり平の苦悩が、妻夫木の演技や佇まいから滲みでていた。渡辺は易きものに流れる里長(さとなが)所長を、チョウソンハは要領良く理に聡い今どきの青年・道理(みちすじ)所員を、高田は商魂たくましいミハルをうまく舞台で体現した。公演は3月31日(木)まで、東京芸術劇場 中ホールにて。
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第ニ次世界大戦末期におけるサイパン島での日米の戦いを、双方の視点から描いた映画「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」が11日、公開される。日本側は「愛を乞うひと」(98年)や「必死剣鳥刺し」(10年)の平山秀幸監督。米国側は「サイドウェイズ」(09年)のチェリン・グラック監督。竹野内豊さんと、米人気テレビシリーズ「24」「ER」などに出演したショーン・マクゴーウァンさんが、日米兵それぞれのキーマンを演じる。
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ドン・ジョーンズさんの実録小説「タッポーチョ『敵ながら天晴』大場隊の勇戦512日」が原作。太平洋戦争末期の1944年夏。サイパン島に米国軍が上陸し、その圧倒的戦力で日本軍は玉砕した。だが、生き残った47人の日本兵を率いて、島に取り残された民間人を守りながら、少ない兵力と武器で4万5000人の米軍に立ち向かい、翻弄(ほんろう)し続けたという大場栄大尉の実話を基にしたストーリーだ。
大場大尉を演じるのが竹野内さん。大場大尉はもともと地理を教える教師だったそうだが、そんな普通の人間が、戦争でいきなり大尉を任され、また民間人の生死を左右する重責を担うことになる。映画を見る限り、竹野内さんが演じる大場大尉は、決してカリスマ性があるようには見えない。しかし、誠実そうな竹野内さんが演じることで、むしろ情に厚い人間像が浮かび上がってくる。だからこそ、「ただ無心に戦っただけ」という彼のせりふが深い余韻を残す。人物をじっくりと描くことが得意な平山監督ならではの映画だ。
ほかに唐沢寿明さん、井上真央さん、山田孝之さん、阿部サダヲさんら豪華なキャストが物語を彩る。11日からTOHOシネマズ有楽座(東京都千代田区)ほか全国で公開。www.itsumo-rent.com(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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